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八代宮のお姿

震災からおよそ2ヶ月、熊本県八代市を訪れました。
熊本市の方には以前伺ったことがあるのですが、八代は初めてです。

震災の影響もあるのでしょうか、街に賑わいはそれほどなく、静かな地方都市という印象でした。

市の中心部、市役所の隣に八代城跡があり、
そこには 豊かな緑に囲まれた「八代宮」という神社があります。

そして今回、八代宮の今の姿を写真に収めさせてもらいました。

被災地を訪れるとき、
その悲惨な様子を写真に撮ってよいものかどうか、いつも迷ってしまいます。

特に発災からしばらくの間は、ボランティアセンターでも、原則として撮影を控えるよう注意を促されることが多くあります。
そしてその注意については、月日が経つにつれて、少しずつ柔軟になっていくのが実情です。

八代宮は、7月28日に起きた地震で社殿が潰れてしまいました。
それでも、お参りに訪れる人は少なくありません。

私もお堀に架かる橋を渡り、美しい緑に囲まれた境内へ 足を踏み入れました。

神社を訪れる際、いつもそうするように参拝をさせてもらい、
さて、写真を撮らせてもらってよいものかと考えていると、ふと柵に張り紙があるのに気づきました。

そこには、次のように書かれていました。
――――――――――――
撮影の制限は設けておりません。
震災の記録として、あらゆる角度からお撮りください。
また、組織の広報誌・機関紙にも
ご自由に写真をご掲載ください。
――――――――――――

人は神社で、願い事をしたり、感謝を伝えたりします。
また、人知を超えた存在の前で、様々な思いをさらけ出すことによって、迷いが晴れる、ということもあるでしょう。

迷いを取り払ってくれるのが神様・・・。

この場所を訪れた人が抱くであろう「写真を撮ってもいいのだろうか」という迷いを、
自らの痛ましい姿をさらしたまま、取り払ってくれるこの潔さ。

まさに神様だ、と思ったのでした。
被災した町と神社の一刻も早い復旧復興をお祈りします。
ありがとうございました。〈合掌〉